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高野了美

夏休み終盤

夏休みも終盤
皆様、以下がお過ごしでしょうか?

同居し始めた時、継子は一日中ずっとスマホとゲームをしていました。
目も合わせず会話もせず、挨拶もこちらからの一方通行。
継子からは要求の自己表現のみ。
何かに対して「ありがとう」「ごめんね」は言いません。

これはマズいな。どこから教えてあげたらいいんだろう?
こんなところから信頼関係を築くのは無理じゃないの?
小2で離別した実母が日々恋しいんだろうな。
当時すでに小学5年生。思春期に差し掛かる年齢でもあるし、これから社会に出ていくこの子を何とか変えなければ、と思いました。

「この子を変えなければ!」
この考え方が間違っていたことに気づくのにずいぶんと遠回りしました。

他人と過去は変えられない、変えられるのはこれからの自分の思考と行動

なぜいくら関わっても前に進まないのか?
何かの罰としてスマホを取りあげてもフテ寝しているだけで、結局は何も変わらない。
なぜ人の役に立つという考え方を持っていないのか?
そもそも不足しているのはなんだろう?
一般的に言われるのは愛情不足だけど・・・
愛情と言ったって、継子とはスキンシップは到底出来ない。
全く関係のない子の方がまだ抱きしめてあげられるのに、パートナーが愛した対象の遺伝子を持つ子となると強い拒絶反応がありました。
こんな出口の見えない堂々巡りの苦しみの中、M-STEPにたどり着きました。

「私が変えられるのは自分の思考と行動」を基に、スキンシップ以外で自分に出来ることは何か?を考える機会がありました。
やってみて成功を実感したのは、この子の感情を「言葉にして表現する」ことでした。
口を利かない相手の様子から察して感情の代弁をする。

自室で奇声を上げている時→ゲームに勝って嬉しかったんだね
怒鳴りまくっている時→うまくできなくて、悔しかったんだね
グチグチ独り言を言っている時→キーホルダーをお友達に壊されて腹が立ったんだね

「うるさい!静かにして!」と怒りをぶつけるだけでは事態は変わりませんでした。
相手の感情にフォーカスした上での「オウム返し(相手の言った言葉もしくは様子の代弁のキーワードを使って、返す)」という手法を使って相手の承認欲求を満たしてあげることでした。
最初は反応がなくても、辛抱強く言い続けました。
すると徐々に継子の態度が変わってきました。
時間はかかりましたが、なんとか会話するようになってきたのです。
継子の成長のために必要なことはスマホとゲームを取り上げることではなく、そのままの自分を認めてもらうことでした。
ありのままを認める、ってこういうことなんだ!
実際のところ、内心は【コイツなんやねん!】と思いながらやっていたのですが、大人としての言葉のかけ方を変えることが必要だったのです。

こうして私の「継子と良好なコミュニケーションが取れるようになりたい」という望みは活路を見出せました。
もちろんこれで問題がなくなったわけではなく、試行錯誤しながら現在も努力を続けています。
それと親が良好なパートナーシップを築いていることで、継子も「パパと継母はなんか楽しそうにしている。自分も楽しく過ごしたい」という欲求が芽生えたのだろうと思います。

皆様の目指す場所はどこでしょうか?
望みは何でしょうか?
それすらわからなくなってしまっていますか?

ひとつずつ学んで、少しずつ整理していきましょう。
他人を阻害せず、自分を大切にすることをベースにすれば
あなたの行動はあなたが決めてよいのです。
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