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新川 てるえ

継子が嫌い!継子を愛せない

継母の苦悩


「継子が可愛いと思えません」
継母さんのカウンセリングではダントツに多い悩みです。

最初は遠慮がちに言われるのですが、心の中では
「継子が嫌い」
「継子を愛せない」
そんな苦しい気持ちが伝わってきます。

先日もカウンセリングで、継子が苦手という気持ちをパートナーに打ち明けたところ、全く理解されなかったという相談を受けました。

「継子は可愛くないし嫌ですよねー!」
といったら、泣きだしました。
「夫は解ってくれないんです」
と・・・。

夫は解ってくれません。
夫からしたら大切な我が子を否定されていることになるので、そんなことを打ち明けられても共感があるはずがないし、わかってくれるわけもありません。

私も実親だった立場の時に、継父立場のパートナーに
「君の子どもが可愛いと思えない」
と言われたときに、パートナーに対して憎悪感が湧きました。

「なんてひどいことをいうんだろう?!」
と思い、彼を許せない気持ちになりました。

苦しくてもパートナーにこれを言うのは2人の関係を壊すことになりますので絶対に避けて欲しいところです。
まれに優しく聴いてくれるパートナーがいるとしたら、とても我慢して受け止めてくれてはいますが、傷ついていると思います。

継子が愛せないのは当たり前です。
それがいけないことだと思うから自分を責めるのです。

継子はわが子のように愛さなくていい


継子を我が子のように愛せなくいのは当たり前です。

継子とは自分が愛するパートナーと以前の配偶者との間に生まれた愛の結晶です。
そう考えたら愛せなくて当たり前です。

動物は群れの中にいる妻の元の配偶者との間に生まれた子どもは殺してしまうといいます。
人間は理性があるので他人の子どもを育てようとしますが、動物学的に考えてもとても難しいことをしようとしているのです。

我が子のように愛さなくてはいけないと思うから苦しくなります。
我が子のように愛することはできないということをまずは理解しましょう。

継子とのお付き合い


それでは継子とどうつきあっていけばいいでしょうか?

「愛せなくてあたりまえ」
と開き直るのは違うと思います。

一緒に生活する覚悟、ステップファミリーになる覚悟をして結婚したのだから、仲間になっていきましょう。
親のように愛さなくてもいいので、同じ群れに暮らす仲間を大切に思う気持ちで付き合っていきましょう。
大切なパートナーの子育てをサポートしてあげる気持ちでいいと思います。

お子さんの年齢にもよりますが、子どもだって乳幼児期を過ぎていれば継母が実の親じゃないことは重々わかっています。
「本当の親でもないくせに」
と反発する気持ちもあります。

そんな子どもの気持ちもくみ取りながら、一緒に暮らす仲間になっていってください。

そして悩んだ時には、パートナーに

「あなたの子どもが可愛いと思えない」

なんていうのではなく、そのストレスはカウンセリングに来て発散してください。

アウトプットはとても大切ですが、アウトプットする相手を間違えないように気をつけましょう。
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