2026年08月21日 望月ゆき
シングルマザーの恋愛

先日横浜市で、2歳の男の子が母親の交際相手から暴行を受け亡くなるという痛ましい事件がありました。
母親が外出している間に起きた事件。
子どもの兄弟にもあざが確認されています。
このような事件が起こるたび、ステップファミリーのサポートをしている私は何を考えなければならないのか。
いつもそう思います。
未入籍で交際関係にあるひとり親家庭もステップファミリーとして捉えられる場合があります。
それを理解されていないシングルペアレントもいます。
なのでまず自分も当事者意識を持つことは大事なこと。
そして大切なこととは。
『恋人になること』と『親になること』は同じではないことを認識してください。
交際相手がいる。
その相手が心の拠り所になっている。
一緒にいてくれる。
ひとりで頑張ることに共感してくれる。
一緒に過ごす時間が増える。
子どもを任せられる状況だったり。
そこだけを切り取ると、『この人とだったら交際関係に発展して、その先の再婚の道もあるのではないか』そう思ってしまうこともあります。
だけど知ってほしいのです。
『恋愛関係が成立したことと、その人が子どもの養育者として適切かどうかは別の問題』
そして
『恋人を信頼することと、子どもを安心して任せられることも別問題』
子どもを守るということはどういうことなのかを、親は常に考えなければいけません。
この事件の背景はまだ不明な点も多く多言になることは望ましいことではないのですが、このような事件が起こるたびに発せられる『母親はなにをしていたのか?なぜ守れなかったのか?』という言葉は、私たち当事者にすると胸が痛む言葉ではあります。
しかしこの言葉は、『仰っる通り』でもあるのです。
『恋人を信頼することと、子どもを安心して任せられることも別問題』
どうしてもここが曖昧になってしまう母親もいるのは事実。
では、なぜそうなってしまうのか。
ひとりで子どもを育てていると誰かに頼りたくなる時がある。
別にめちゃくちゃ構ってほしいわけではない。
どん底まで落ちてるわけでもない。
自立だってしてる。
強さだってある。と思ってる。
でも、大変だったね、頑張ってるね。そんな言葉が必要になる瞬間もある。
ただそんな存在がそこにいてくれるだけで心が救われる瞬間がある。
だからその人を信じたいと思うことは決しておかしなことではありません。
でもここで一旦立ち止まってほしいのです。
「私はこの人を好きだから信頼しているのか」「それとも、この人なら子どもを安心して任せられると判断しているのか」
恋人として自分を大切にしてくれることと、子どもにとって安全な大人であることは別のことです。
そして大人のスピードと子どものスピードは違うということ。
大人が「この人は大丈夫」と思うだけではなく、子どもから見てどうなのか。
そこを時間をかけて見ていく。
これが親として子どもを守るためにやるべきことのひとつだと私は思います。
私もシングルマザーからの子連れ再婚組です。
この『恋人を信頼することと、子どもを安心して任せられることも別問題』の部分ははっきり言って、交際期間も再婚してからも、私の意識は変わりませんでした。
パートナーを信頼してしないわけではありません。
でも全面的に信頼しているかと言えば、そうではなかった。
このことではパートナーの理解を得るのも少し大変でした。
でも、ここを子どもを育てる親には何度でも考えてほしいのです。
恋人ができたときだけではありません。
再婚したあとも、家族になったあとも、子どもが成長していく中でも。
子どもを守るということは、「誰を好きになるか」とは別に考え続けなければならないことがあるということを。
だからこそ、ステップファミリーには時間が必要になるのです。
慌てなくていい。
ではなく、
慌てちゃいけない。
のです。
いま、子どもと大人の距離が正しいのかそうでないのか。
その判断を誰かに任せてはいけません。


