Blog ブログ

Blog

HOME//ブログ//継子との対話

高野了美

継子との対話

私の現在生活している家族は夫と夫の子=高校3年生男子の3人です。

一緒に生活し始めて6年半、経ちました。
だいぶ慣れては来ていますが、最近こんなことがありました。

継子は何か私に頼みたい時に、口いっぱいに食べ物や飲み物を含んで「むぅ、むぅ、むーうぅ」と言います。

高校生男子の試し行動

微笑ましいですか?
私は正直、ウザいと思いましたw
大人がウザいと言うな、って?
いえ、ウザいが最適な表現なんです。ご了承ください。

これって、外的コントロール※にあたると私が感じるので、不愉快に思ってしまうのです。

頼まなくても相手に察してもらいたい継子の希望
これが【相手の欲求充足を阻害し、自分の欲求を充足する】行動だからです。

ここで「態度が悪い!」とガミガミいってしまうと、良好な人間関係が保てません。
辛抱強く「それでは分かりません。きちんと言葉にして言いましょう。口の中を空にしてから話してね」

それでも追加で何かを口に含み、無言です。

私はすでに自分の状態(=意味がくみ取れていないこと)と自分の希望(=話してほしい)を言葉で伝えました。
マナーが悪いことは継子自身も分かっていますので、話が進まなくてもここで一旦、終了。
ガミガミ言わなくても、終わらせることが出来ました。

頼まず、相手に察してもらいたがり、言葉に表現せず、機嫌を悪くする人って周りにいませんか?
これが配偶者が相手でも同じです。
もちろん、相手の年齢や関係性で言葉遣いは変えるべきでしょう。
コミュニケーションがうまく取れない原因がこんな些細なことの場合もあります。

※外的コントロールとは「人間の行動は外部からの刺激に反応することで起こる」という考え方です。
「私はほかの誰かをコントロールできる」
「私の行動は誰か/何かのせいである」
「私は他者の行動を変えることができる」

私はかつて、私に外的コントロールを行ってくる人の言うことを聞くのが当たり前、むしろ愛情だという信条に支配されていました。
相手からすれば、面白いように自分の言いなりになり、とことん追い詰め、突き放してもなお、まだ言うことに反応するおもちゃでしかありません。
思う通りに反応しないと、怒鳴る・無視するなど威圧的な態度に出て従わせます。
「これって、もしかして・・・」と思い当たる人があなたの周りにいませんか?

「私がコントロールできるのは私だけである」と言うことを知っている人は、外的コントロールの世界の住人から離れていきます。
それを知らない人は、外的コントロールの世界に留まったままになっているのです。

私は選択理論を学んで、外的コントロールを理解し、なぜ自分が幸せではなく苦しんでいたのかが分かってきました。

外的コントロールに気がついたなら、自分はその習慣を使わないように気を付けていくことが必要です。
今でもふと気がつくと、まだ外的コントロールで物事を捉えていることもあります。
今までずっと慣れ親しんだ習慣が抜けるには長い時間と大きなエネルギーが必要です。
何度も後戻りすることもあるでしょう。
それでも気づいているだけでも、ものすごい進歩です。
自分を変えていけます。

今、「幸せじゃない、苦しい」と感じている人は、自分が支配されている信条を見直してほしいのです。

M-STEPでは選択理論をベースにカウンセリングを行っています。
外的コントロールを使わない考え方が学べますよ。
SHARE
シェアする

ブログ一覧