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新川 てるえ

ステップファミリーの成長プロセス

目からウロコの成長プロセスとは?

私がステップファミリーだった15年くらい前に、アメリカのSAAという団体が作った「ステップファミリーの成長プロセス」を学びました。
最初にこれを知ったときには「目からウロコ」でした。
なぜかというと、先の見えないステップファミリーの苦悩にゴールがちゃんとあるんだと思えたので希望がわいたからです。

子どもを産むときに例えると、成長プロセスを知らない時には初産の境遇で先が見えないから出産が怖い。けれども経産婦になるとあとどのくらいで子どもが生まれるのかが推測できるので気持ちが楽です。そんな違いを感じました。

ステップファミリーの成長プロセス

アメリカの成長プロセスを日本向けに文章を直して、ネーミングも私がつけました。
エムステップがオリジナルにした成長プロセスです。

1,ロマンス期
夢と希望が満ちている時期です。恋愛の初期からはじまっています。恋は盲目という時期で、ステップファミリーは大変かもしれないけれど、自分たちはやっていけるはずという根拠のない自信があります。

2.ロマンス崩壊期
「何かがおかしい?」と感じ始める時期です。期待していたものと違うと感じ始めますがそれが何なのかはまだわからずに戸惑います。

3.リアリティ期
はっきりと現実に気が付く時期です。この結婚には無理があったのだと実感します。血のつながりがないからうまくいかないという疑問や不満をはっきりと意識する時期です。

4.チェンジ期
変動する時期です。リアリティ期に感じていた不満、不安、恐れなどが爆発します。家庭内で頻繁に口論が起きたり、家族間がギクシャクする時期です。

5.アクション期
行動する時期です。明らかになった家族の問題に立ち向かおうと、ステップファミリーを勉強したりカウンセリングを受けたり、どうすればいいのかを考える時期です。この時期にカウンセリングに来る方が多く、上手にタイミングを掴めると乗り越えていけますが、それが掴めずに離婚されるご家族もいます。

6.グロー期
関係が深まる時期です。アクション期でつかんだきっかけを上手に使って、立場は関係なく家族が一緒に行動することが普通になっていきます。問題が起きても乗り越える力が少しづつついてくる時期です。

7.フィニッシュ期
家族の連帯が達成する時期です。ひとつの家族に所属しているという実感が生まれます。1つの家族に所属しているという実感が生まれ、心のつながった家族になっているので、もう焦る気持ちもありません。

成長プロセスを上手に進むために

成長プロセスを理解したら、焦らずに少しづつ前に進むことが大切です。平均すると7~8年かかると言われています。

特につらい時期はチェンジ期~アクション期にかけてです。
問題をひとりで抱えずに、専門的な知識を学んだり、プロの力を借りてカウンセリングを受けたりすることが大切です。

この時期を上手に乗り越えたらフィニッシュ期というゴールを目指して頑張れると思います。

終わりのない家族の問題ではありません。
ゴールのフィニッシュ期を目指して、どう頑張るか焦らずに考えてみてください。
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